洗浄技術センター WTC Washing Technology Center

当社の環境取り組みの特長

マルエム商会は経済性と環境負荷低減を目指した、工場環境、作業環境の改善を提案します。
そのためには、従来の方法から新たな方法を提案いたします。

洗浄技術センター

洗浄に関する総合的な解決のために、3社共同で滋賀県栗東市に洗浄技術センターを開所して、洗浄方法、洗浄剤、洗浄機、排水処理に至るまでを対応できるように準備いたしました。

滋賀県栗東市下鈎920

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こんなお困りごとありませんか?

切削剤の使用で、工場内の臭気が取れない

作業環境の改善

臭気が発生する原因は、切削液の腐敗にあります。好気性細菌が切削液の酸化をすることで、腐敗が進行し、硫化 水素(腐乱臭)を生成する硫酸還元菌が繁殖しやすい環境を生み出します。当社は、管理が難しい添加剤を使用する方法ではなく、希釈水の代わりにアルカリ性電解水を使用すること で、腐敗 に繋がる細菌の繁殖を抑えます。管理が容易なため、不用意な 切削液の腐敗を防ぐことができ、悪臭のない作業環境を実現します。

アルカリ性電解水によるソリューション

アルカリ性電解水を用いることにより、悪臭など作業環境に発生する種々の問題の解決を試みます。当社のアルカリ性電解水生成装置では、炭酸カリウム水溶液を電気分解することで、アルカリ性電解水を生成します。

細菌繁殖の抑制

細菌には繁殖に最適なpHがあり、最適pHから外れると細菌の増殖は抑制されます。切削液の腐敗に寄与する細菌の最適pHは、主に酸性から中性域にあるため、切削液をアルカリ性にすることで繁殖を抑制することができます 。

  最適pH 酸性
育成限界
アルカリ性
育成限界
一般細菌 6.0~7.0 5.0~5.5 8.0~9.0
カビ 5.0~6.5 2.0 8.5
酵母 4.0~5.0 3.0 8.5
大腸菌 7.0~7.5 4.5 9.0

表.微生物繁殖における最適pH

硫化水素発生の抑制

悪臭の主成分である硫化水素はpHレベルによって形態が変化します。アルカリ性領域では、液相中に存在する硫化水素イオンが安定となり、気相中への硫化水素の拡散が抑制されます。

ヘドロ状汚泥発生の抑制へ

へドロ状の汚泥が発生しにくく、嫌気性細菌が繁殖するコロニーの発生を抑制します。また、汚泥が壁面にへばりつかない為、配管やタンクの洗浄が比較的容易になります。

アルカリ電解水に置き換えた場合に工作機械を痛めないですか?

切削液を弱アルカリ性に調整

高pHのアルカリ性電解水を機械加工に用いた場合、パッキン、ホースの劣化や塗装剥がれといった問題が知られています。これに対して、当社ではアルカリ性電解水専用の切削油剤を提案させていただきます。専用切削油剤と混合することで、pH9前後の弱アルカリ性にし、工作機械の劣化を抑え、防腐性、防錆性とのバランスの取れた切削液を生成します。

アルカリ性電解水専用切削油剤 ~容易な管理と高い切削性能~

容易なpH管理

一般の水溶性切削油剤のように油剤側でpHを上げるのではなく、希釈用のアルカリ性電解水でpHを上げます。このため、添加剤の投入ではなく、希釈液の追加でpHを維持することができます。管理が容易なことに加え、添加剤や殺菌剤の使用による環境負荷の低減にも繋がります。

容易な廃液処理

切削液全体としては弱アルカリ性のため、特別な中和処理が不要で、一般の弱アルカリ性切削液と同様の手法で廃液処理ができます。

高い切削性能

作業環境の改善に加え、アルカリ性電解水は切削性能の向上にも寄与します。アルカリ性電解水は水道水に比べ界面浸透性が高く、水溶性切削油剤の性能を効果的に切削点に届けます。
さらに切削油剤成分をアルカリ性電解水専用に調整することで、より高い切削性能を実現します。

金属加工後の洗浄を環境に優しい方法へ転換したい

日本市場に於いては、洗浄剤は主に炭化水素系19%、塩素系31%、溶剤系16%、水系27%が使用されているが、欧州では水系洗浄剤の普及率が65%以上に達し、年々増加している。それぞれの洗浄剤のメリットはあるものの、消防法での危険物管理の取り扱いの難しさなどの課題があり、環境面への配慮から水系の洗浄剤の洗浄性能の向上が期待されている。

参考文献)経済産業省H20年度工業用洗浄剤市場調査報告書

水溶性洗浄剤の目的

洗浄剤には色々な目的があり、それに応じた洗剤を選定することが必要です。

金属工業の洗浄には多種多様な洗浄条件や材質があり、それぞれに適する洗浄剤の研究開発を進めてきました。自動車・産業機械・鉄道・家電の部品洗浄において多数の商品を取り扱っております。
食品工業分野では、衛生管理において洗浄の役割は非常に重要度を増しています。弊社では乳業、飲料・ビール等のお酒、そして多種多様な食品工場の製造設備の洗浄について、多数の洗浄剤商品を取り扱っております。またこれらに付随して工場内の床や器具類の洗浄剤、更には医療器具の洗浄剤についても実績があります。工場以外では、食品を取り扱う飲食店向けにも洗浄剤を販売しております。

洗浄工程を自動化(ロボット化含む)したい。

当社は長年自動車用エンジン洗浄機を設計・開発・製造してきた(株)ABC-ENGの代理店として、お客様の要望に合わせ販売してまいりましたが、一般産業用へのロボット洗浄システムの展開を開始いたしました。
(株)ABC-ENGは多くの自動車メーカに、ロボット操作エンジン自動洗浄機の開発・製造・メンテナンスを数十年継続し、約900台の大型自動洗浄機を国内外のメーカに納入実績が有ります。
ロボットにて洗浄ワークの操作、高圧ジェット洗浄をロボットで操作等、要望に合わせ自在な設計が可能です。

洗浄液を効率的に使用し、処理したい。

洗浄液は循環使用しますが、廃棄処理液をさらに環境に優しいレベルに 処理をします。

洗浄剤再生装置

洗浄剤を循環使用すると残留加工油及びほかの異物が混入し 洗浄剤中の油分及び浮上物が一定の量になれば 洗浄剤の性能に影響し 洗浄能力と防錆効果などが下がります 。
本設備は水溶性洗浄剤と添加 剤を一定の比率で混合することによって 連続的に効率よく油分及び浮上物を分離し 洗浄室を清掃すると同時に 洗浄剤を回収して再利用し 廃液の排出が少なくなり コストダウンできます 。

洗浄剤回収装置

水溶性油剤(洗浄液)は、使用期間中に持ち込まれる水溶性切削液及び、不水油分によって、エマルジョン化状態となり、混入する油分含量が一定量以上に達すると、液中の油分及び、懸濁物質量が増大し、様々な劣化現象を起こします。
そこで、水溶性洗浄剤と油水分離促進剤(添加剤)の組合せにより、連続且つ効率良く油分の分離が出来、洗浄室内の清浄化と共に、水溶性洗浄液をリサイクルする事で、廃液量の削減が出来、廃液処理に要する作業費及び、洗浄剤費用の低減化が図れる装置です。

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